RSR Stove ゴトクの組立方について

gtk01予め3つあるパーツの全ての中央のヒンジを約110°ほどに開いておきます。
赤マルに囲われた下向きのスリットを使用します。

gtk02もう一つの部品を右側に置いて、ヒンジ近くにある上向きのスリットに、前述の赤マルで囲われた部分のスリットを上から差し込みます。

gtk033つ目のパーツも同じようにはめ込みます。

gtk04最後にヒンジを90°に起こせば完成です。

右左を逆に差し込んでゴトクを組み立てた場合には、RSR Stoveを収める部分の直径が微妙に小さくなってしまい、RSR Stoveが収まりませんのでご注意ください。


 

関連記事:折畳み式ゴトクのヒンジの緩み対処方

 

 

 

バイオエタノールをRSR Stoveで燃やしてみた

2013-11-27 17.06.07
アルコールストーブ自作派の巨匠JSB師のブログを読むと
エタノールというのはアルコール類の中では火力が強いらしいということがわかる。

2013-11-27 11.23.06

私がいつも使っている燃料用アルコールはケンエーの製品なのだが、ボトルに書いてある組成をみると

メタノール 77.6%
エタノール 21.4%
イソプロパノール 0.3%
というものだった

メインはメタノールなのね。

そんでメタノールって何者よ?
Wikipediaで製法を調べると

石炭ないし天然ガスの部分酸化で製造した一酸化炭素 (CO) に、酸化銅-酸化亜鉛/アルミナ複合酸化物を触媒として、50-100気圧、240-260℃で水素 (H2) を反応させる。現代の工業製法はコスト面の事情により天然ガスから製造する製法が主流である。

とある。
つまり、アルコールといっても化石燃料なのだ。

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地球温暖化とか考えると再生可能エネルギーにシフトするべきだというのが世論だろう、それには基本的に賛成だ。
でも再生可能エネルギーであるバイオエタノール(植物由来)を燃やしても二酸化炭素は出ちゃうんだよね!?
ただ植物に紐付いているから「行って来いでチャラになるよ」てな理由で何か知らんけど安心してるような気になっているのではないの?
(化石燃料だって何億年だか知らんけど滅茶苦茶長いズパンで考えると植物に紐付いているんでしょ?)
喫緊の課題である温暖化抑止の対策にしてはブレーキの効き具合が緩くないかね。

ついでにバイオエタノールについてWEBで簡単に調べると、問題が多いみたいな記載が結構目につく。

生産工程で使われる化石燃料とのエネルギー収支やコスト、原料となるトウモロコシやサトウキビ生産拡大のための森林伐採や環境汚染などなど。
その他のデメリットも散見されるけど、既存エネルギーの既得権受益者によるバイアスがかかった情報もあり私の見識では残念ながら精査できない。

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エタノールは火力が強いんだったら、いっちょバイオエタノールを試してみるか
ということで購入先を調べてみたが、小口で買えるところが案外ない。
唯一 バイオエタノール暖炉専用燃料 エコロール というのがあったのでちょっと高かったけど買ってみた。

10L。。。そんなに要らんのだけどね。

燃やしてみると
炎の上の部分が赤い。
鍋裏に薄っすら煤が着いた。
これがメタノール主体の燃料用アルコールとの違い。

400ml給湯タイムはエンケーの燃料用アルコールとほぼ一緒。 うーん、何か話が違うぞ。

そもそも、このバイオエタノール暖炉専用燃料 エコロール
ボトルには成分 エタノール、メタノール、イソプロピルアルコール、としか記載されておらず
組成比率が載ってない。

気になったので販売会社にメールしてみた
すると、すぐ回答があった

エタノール 82%
メタノール 10%
イソプロピルアルコール 1%
精製水 7%
なるほど。
水が7%も入ってるんだ。それで出力が弱まっているのかも。

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私がバイオエタノールで最も気になっていること。

それは自家生産できるのか?ということ。
(もちろんアルコールの自家生産は、現在の日本では密造になるのでやるつもりはないけど)

調べると直ぐに答えが見つかった。

簡単に言うと どぶろく作って蒸留してフィルターにかけるだけ ということらしい。

日本は化石燃料の調達を殆ど輸入に頼っている。
これが非常に気持ち悪い。

他人に急所握られているってのは本当に落ち着かなくて嫌な感じ。

シェールガスやメタンハイドレート、日本領海に埋蔵されているエネルギーが結構あるらしいけど技術革新によって乗り越えなくてはいけない問題は途方もない。一般が利用出来るようになるのはいつの事かなのか。えらい先だよね。

それに比べて燃料用のバイオエタノールを誰でも自由に自家生産できるようにするのはとても簡単なこと。
自家生産なら輸送コストの問題もないし、競ってつくるような土壌が出来れば生産効率も上がるだろう。
原材料も食糧と競合しないモノから効率よく製造されるようになるんじゃないかな。
(今でも生ごみから作ることが可能らしい)

ということで、地球温暖化対策というゆったりした理由からだけじゃなく
バイオエタノールを推進した方が良いと思ってます。

2013-11-27 17.05.25

 

火力調整リング

RSR Stoveは高火力が売りのストーブですが、炊飯するためには低火力&高燃費にも対応する必要があり、間単に追加できる火力調整パーツを作りました。

テスト結果:アルコール20ml 18分燃焼
30ml以下で1合+αのご飯を炊くことができます。

Ring : 重量4.4g 大きさ/直径59mm 高さ10mm 材質/スチール

RSR Stove β6.4

RSR Stove β6.4火力調整リング

アルコールストーブ開発の現状報告

開発中のアルコールストーブ(RSRストーブ)の途中報告です。
メインパーツとなるアルミ削り出しによるインナーの形状はほぼフィックスしました。
というより、多くの変数にそれぞれ様々な値を入れてテストを繰り返しで最適値を探ってきたのですが、こればっかりは、こだわり出すと際限が無くテストが繰り返されることになってしまうので、恣意的に敷居値を設定して終息させたのです。
とは言え、いい加減に終わらせた訳ではなく納得できるパフォーマンスを得ることが出来たと思っています。

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開発当初は、CHSストーブの定義に則りJET噴射までの時間短縮に重きを置いていましたが、
結局のところストーブは湯を沸かす道具なので、フィールドで早く効率的に湯を沸かすことが出来ることを重要視しました。あたりまえだけど。

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条件は限定されますが給湯のベストタイムは3:02秒でした(着火から95℃達成までの時間)
水温24.3℃ 400ml Jetboilのフラックスリング付きカップ使用 燃料の各含有量(メタノール76.6% エタノール21.4% イソプロパノール0.3%)
東京都杉並区 海抜約50m

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テストするにあたって結果を一番左右する変数は火口から鍋底までの距離ということも判りました。
現状は屋内試験ですので風による影響が殆どなく、かなりシビアに最適値を探ることができたのです、これにより次は専用五徳の仕上げに入ります。
また、炊飯用の火力調整リングと消火用の蓋も作ります。

そうそう、先ほど金属加工会社より連絡があり、発注していた専用容器(アルミ製)が出来上がったようなので来週からはアルミ缶を卒業します。一歩前進。

20130921源流野営釣行

FB友でバンブーロッドビルダーのOさんより源流釣行のお誘い。ヤマトイワナを釣ったことがないという私を不憫(?)に思ったのか、中々行くことが出来ない場所へ連れて行ってくれました。

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話には聞いていましたがそこは行ってみると確かに大変な場所でした。当初テン場まで8時間で到着の予定がでしたが、前週の台風の影響でアプローチの林道が崩壊しており、予定よりはるか手前で車を止め歩きだすことになってしまったのです。

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目的の水系の林道は崩壊が激しいために直接アプローチすることが難しく、尾根を越えた先にある別の水系から攻めるルートです。つまり完全に山をひとつ越えての入渓なのです。早朝に車止めを出発、林道から消えかけたザレザレの登山道を延々と直登し、幅広の尾根を移動、とある峠からこれまたザレザレの斜面を下ってテン場へ、山のスペシャリストS隊長の先導のおかげで無事日暮れ前に到着、10時間かかりました。
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2日目は竿を出さずに支流を下り本流出会いまで行き、そこから登り返して釣るという行程でした。

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台風の爪後はかなりのものらしく、川の様子が全く変わってしまったようです。
魚の数も減ってしまったとのことでしたが、それでも秘境と言われるだけのことはあり、私は念願のヤマトイワナの尺モノを手にすることができました。
誘ってくれたOさんは見事な尺アマゴを釣りあげています。

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私は尺イワナの代償としてiPhone4sを激流に捧げ(?)たおかげで、無事に帰還することが出来ました。
名古屋のOさんSさん有難うございます。お二人のホスピタリティーに感謝、感謝。

アルコールストーブのゴトクを作った

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開発中のRSRストーブ(仮)用のゴトクを作りました。
3つのパーツを組み合わせ中心にストーブを置くことで安定します。
空缶ストーブへ汎用性を考慮しφ53、φ65のどちらでも使用できるよう
サイズ調整が可能なデザインです。
とは言えこれはファーストモデルでして、これから細部のデザインを詰めて行き
ストーブと同時に製品化する予定です。
スペック:
ジュラルミン製 15.4g(3つ合計)

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Capillary Hoop Stoveへの道2

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1号器の反省点を踏まえ早速2号器を製作しました。結果、Jet噴射までの時間7秒を達成。10秒以内という課題はクリアしました。
アルミ合金(A5052)を自宅の装備で可能な限界まで切削した結果です。
インナーを見ればわかるようにフープを縦長にすることで点火直後のバスタブ燃焼からの熱を効果的に取り込むことができました。
ただし、新たな課題もいくつか。
先ずは性能面。
給湯試験の結果、水温27度の水を4分少々で沸騰させることができたのですが、燃焼自体はいささか暴走気味、ブローバックの勢いも強くその度に炎のリフトを伴い結構な燃焼音を上げています。
当然のように燃費も悪く、20mlを5分25秒で燃やしつくす。(インナーボトムの形状により極少量になった燃料を最後まで吸い上げることが出来ず、燃焼最期はチョロチョロのバスタブ燃焼になってしまうので、実際にはもう少し早めに鎮火してしまうはず)
それと、デザインと形状について。
ギリギリまで削ったので、Jet孔周辺に歪みが出てしまった。これは加工器具と加工方法により回避可能だと思われるが、加工に特別な手間がかかるようだと生産コストに大きく影響するため再考が必要。
また、ここまで薄く切削するとせっかくのアルミ削り出しのソリッド感が失われる気がする。
個人的にはJet噴射まで10秒以上かかってしまってもアルミ削り出しの質感を大事にしたいと思っている。
スペック
高さ41mm、Jet孔0.9mm×6個、気道グルーブ12本、重さ17.8g、アウターにはφ53Red Bull缶を利用

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Capillary Hoop Stoveへの道1

アルコールストーブの最新系Capillary Hoop Stove(キャピラリ・フープ・ストーブ)に感動しアルミの削り出しで作ってみようと奮闘しています。一応、試作1号器は完成。 アウターは通常の53mm径のアルミ缶を利用、高さ28mm。インナーはリール製作時の端材のアルミ合金A6061を利用。 IMG_1928IMG_1941
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燃焼試験の結果: アルコール20mlで水温28°の水400mlを約4分半でほぼ沸騰させることが出来た、 その後6分13秒で燃料切れによる鎮火。
火器としての性能はまぁまぁ、しかしCapillary Hoop Stoveの魅力であるJet孔からの噴射までの時間が35秒以上かかっているので満足できる結果ではない。
当初よりCapillary Hoop Stove開発者のtetkさんやJSBさんよりHoop(燃焼室)周りの質量を可能な限り小さくすることが必要との指摘を受けていたが達成できていないためだ。
(開発者のtetkさんの定義によるとJet孔からの噴射までの時間は10秒以内)

アウターにアルミ缶を使っている関係で、インナーのボトムをすぼまった形状に切削する必要があり、中繰りが難しく手持ちの中繰りバイト(旋盤でトンネル状の中を削るために使われる特殊な形状の刃物)ではインナーの壁を薄くすることが出来なかった。 悪あがきとしてフライス盤でインナー内壁に3段のスリットを設けてみた。見かけはレシプロエンジンのピストンリングを連想させるデザインで良い感じに仕上がったが性能に及ぼす効果は極僅か。

インナー外側にはCapillary Hoop Stoveでクリース(折り目)と呼ばれる部位を幅2mmほどの溝で再現した。Capillary (毛細管現象)はてっきりこのクリースで実現しているのだと思い、溝の深さはどの程度が適当か予めテストしてみたのだが、それはまったくの見当はずれ。
アルコールは溝を登って行くわけではなくアルミのインナーとアウターがピッタリとくっついた部分を一気に這って行った。 つまり、壁伝いに這って登るアルコールがHoop(環状の気化室)で気化し、Jet孔から吹き出し燃焼するのだが、気化蒸気が燃焼によって消費される速度を上回ってしまうとHoop内の圧力が高まりクリースを逆流して燃料室にブローバックするという仕組みのようだ。JSBさんが言っていたブローバックというのはこのことだったのか。

試作1号器で判ったことを踏まえて2号器のデザインを開始しよう。

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20130817 左俣

友人Cさんと久しぶりの釣行。
先々週に金澤の友人より誘われながらスケジュールの都合で実現しなかった蒲田川左俣に、偶然にもCさんからの誘いを受け1泊の強行出撃と相成りました。

と言っても金曜晩には乗鞍まで到達し車中泊。午前中は近場の川で探釣。

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Photo by MARU-MEDIA

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午後、トンネルを潜り飛騨入り。 夏休みの混雑ピーク期間で駐車場のトラブルなどもあり思いのほか時間を取られ左俣林道の歩きだしはお昼をとうに過ぎたころ。寝不足にビール2本が効いてヘロヘロになりながら幕営地のワサビ平小屋に到着

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Photo by MARU-MEDIA

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釣りもそこそこに寝床を作り、飯食って酒飲んで寝ました。

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翌日ようやく左俣で釣り、でも本日中に帰らなくてはならないので釣りが出来るのは実質3時間ほど。林道が並走しハイカーがひっきりなしに通過するのでプレッシャーはかなり高く、魚もナーバス。それでも何とか数合わせはできました。サイズは小さいけれどいたしかたなし。

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Capillary Hoop Stove

アルコールストーブの最新系を見つけまして痛く感動し早速レプリカ作ってみました
参考にしたのはこちらのサイト
http://tetk.seesaa.net/article/351661261.html

何となく形はそれらしくなりましたがインナーの袴の部分の切れ込みが浅いので
上手く毛細管現象が再現されるか微妙なところ
フープ(燃料気化室)も密閉が出来ているかわからないので
上手く燃焼するか自信がありませんでした

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ところが火口の上向き角度が浅いけれど最初にしては上手くいきました、
本燃焼起動まで10秒以内で中々優秀。
この仕組みをベースにアルミ削り出しで製品化したいと思います。

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▼▼▼▼▼▼▼以下開発途中のレポートになります

2013.8.30 現在

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