Capillary Hoop Stoveへの道2

IMG_2039
1号器の反省点を踏まえ早速2号器を製作しました。結果、Jet噴射までの時間7秒を達成。10秒以内という課題はクリアしました。
アルミ合金(A5052)を自宅の装備で可能な限界まで切削した結果です。
インナーを見ればわかるようにフープを縦長にすることで点火直後のバスタブ燃焼からの熱を効果的に取り込むことができました。
ただし、新たな課題もいくつか。
先ずは性能面。
給湯試験の結果、水温27度の水を4分少々で沸騰させることができたのですが、燃焼自体はいささか暴走気味、ブローバックの勢いも強くその度に炎のリフトを伴い結構な燃焼音を上げています。
当然のように燃費も悪く、20mlを5分25秒で燃やしつくす。(インナーボトムの形状により極少量になった燃料を最後まで吸い上げることが出来ず、燃焼最期はチョロチョロのバスタブ燃焼になってしまうので、実際にはもう少し早めに鎮火してしまうはず)
それと、デザインと形状について。
ギリギリまで削ったので、Jet孔周辺に歪みが出てしまった。これは加工器具と加工方法により回避可能だと思われるが、加工に特別な手間がかかるようだと生産コストに大きく影響するため再考が必要。
また、ここまで薄く切削するとせっかくのアルミ削り出しのソリッド感が失われる気がする。
個人的にはJet噴射まで10秒以上かかってしまってもアルミ削り出しの質感を大事にしたいと思っている。
スペック
高さ41mm、Jet孔0.9mm×6個、気道グルーブ12本、重さ17.8g、アウターにはφ53Red Bull缶を利用

IMG_2031 IMG_2041 IMG_2047 IMG_2049 IMG_2027 IMG_2029