リールスプールの作製 (オリジナル) 

IMG_1788長らく時間がかかっていましたが、フルオリジナルのフライリールを作るための難関となっていましたスプールの試作ができました。
CNC旋盤を導入しましたので、それを使ってスプールのバックフェースを曲線を使った皿状に切削したかったのですが、そのためのプログラムコードを書くところで一悶着ありまして時間がかかっていました。
CNCのプログラムコードはGコードと言いまして割と単純なインタプリタ言語(一行づつ逐次解釈する)ものです。私はCNCフライス盤からGコードを扱い出しまして、CADで切削する刃物(エンドミル)の軌道を書き出し、それをフリーのCAMに送ってGコードを排出していました。このCAMソフト(NCVC)はフリーとは思えないとても高機能なソフトなのですが、いかんせんフライス盤に特化したCAMソフトなので、そのままCNC旋盤で使おうとすると上手くコードを排出することが出来ません。
フライスで扱うXYZ軸から旋盤のXZ軸への位相でこんがらがって、奇妙なコードが排出されてしまいます。また、一部解釈できないコードもあるようです。
仕方が無いので今はGコードをほぼ手書きしています。
この辺りの詳細は後々テキスト化して行きたいと思います。

 

RSR921リール 黒鉛塗装レリックバージョン

RSR921の試作、黒鉛塗装バージョンにエイジングを施しました。と言ってもほんのちょっとだけですが。予想よりもカッコよく仕上がったのでデザイナー的には大満足の出来です。
もうちょっと手を入れて完璧になったらきれいな写真を撮ってUPしたいと思います。
また、この写真では判りづらいですがピラーとリールフットも真鍮で造ったオリジナルに交換しています。
今後、リールキットの購入者がこのようなカスタマイズを行えるように情報を提供しフォローして行くつもりです。

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RSR921試作 黒鉛塗装バージョン

ペンタックスという老舗のカメラメーカーがある、現在はペンタックスリコーというらしいが。
当然現在はデジカメを主力で作っているのだけれども、MX-1というモデルのノスタルジックなレリックを施したサンプル筺体を偶然見て俄然触発されました。
MX-1-1

 

 

 

 

これをRSRリールでやってみようと思う。面白そう。

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先ずは耐熱塗装、その上に黒鉛塗装

 

 

 

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そんでもってトースターで焼き付け

 

 

 

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こんなマットな感じに仕上がりました

 

 

 

20130703a

 

今日はここまで、後日エイジングを施して、下地の真鍮が見えるようにします

 

 

 

 

J.W.Young&Sons Beaudex 3 1/4

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J.W.Young&Sons Beaudex リールです。
このリールはORVISの初代BattenkillリールにOEMで提供されるベースとなったモデルです、
Beaudexの初期はスプールの表面も本体と同様に黒塗りのシボ加工されていたようですが、
こちらのモデルはスプール表面が初代Battenkillと同様にアルミ地で2重のパーフォレートが施されています。
クリックギアの歯数は28、こちらは本来のBeaudexと同じ仕様です。
シボ加工の黒いバックプレートが男性的でカッコいいいデザインだとは思いませんか、私は好きなんです。

 

 

 

ORVIS C.F.O 左右巻き方向の変更

まずスプールを外します、今回は左手巻きから右手巻きに替える場合を例にしています
左手巻きの場合は向かって右側のクリック爪が起きて(動作して)います
1

先ず、赤マルで囲ったドラグ調整用部品のネジを外す

 

 

 

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ドラグ調整用部品を裏返して付け替える

 

 

 

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最後に向かって左側のクリック爪を起こす
右側のクリック爪は倒す

 

 

これだけ。簡単ですね。

 

ORVIS C.F.O 123 Bar Stock グリーン&ゴールド

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ORVIS C.F.O 123 バーストックモデル 初年度製(1992年イントロダクトリーエディション)かと思いきや、クロニクルをさまよって調べたところ93年、94年もグリーンモデルは発売されていたようなんですが、それがグリーン&ゴールドモデルなのかは判らず。ちなみに手元にある当時の雑広告記事によるとバーストック初年度のグリーンフィニッシュの価格は37,000円。
123は日本の渓流にあったサイズで人気があります、
実測値スペックは

直径 約73.5mm
スプール径 約65mm
スプール幅 約14.5mm
重さ 約98.6g
ラインキャパシティー DT3番、4番

フライリール製作者としてはクリックを固定するステイをスプールシャフトと一緒にバックプレートに固定する方法の秀逸さに感心、これにより初期モデルにあったフジツボ型のリベットを無くすことが出来てスッキリしたデザインになった。
しかしながら、コレクター達はそのリベットがデザインのアクセントになっていると捉えているのか初期型の人気は衰えない、不思議なものです。

 

ORVIS C.F.O 3 初期型 鋳物 マイナスネジ

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ORVIS C.F.O. Ⅲの初期型 鋳物マイナスネジモデルです。
C.F.O. の名称はオービス社の創業者、Charles F. Orvisからきているようで、そういった意味ではORVISを代表するモデルと言えるのでしょう。
そんなわけで、このモデルは中古市場でとっても人気があり製造年代に係るクロニクル情報が沢山あるのでつい手に入れてみたくなってしまいました。
コンディションが良い個体はコレクターによってかなり高額で取引されているようですが、実釣に使うことを考えると多少傷が有るくらいのほうが気に掛けず使えて良いかと思います。
この個体は入手時にハンドルが壊れていたのですが、幸い重症ではなかったのでオリジナルの雰囲気を壊さないようリペア方法に気を使い修理しました。

コレクター?研究者?諸子のクロニクルを紐とくとこの個体は1977年製となるようです。
判別ポイントは以下になります
軸留:マイナスネジ、横からみるとネジ頭がフラット
刻印:ORVISロゴが通常位、®マルアール無し
ラインガード部ピラー形状:ラウンドT
フット:3穴

興味ない方にはマニアック過ぎてなんのこっちゃですが、これが堪らんのよ。

一応スペックは
直径 約76mm
スプール径 約67mm
スプール幅 約17mm
重さ 86.6g
ラインキャパシティー DT4-5番

 

RSRオリジナルリール

 

 

RSRオリジナルリール

PfluegerMedalist1494 50年代製

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1950年代製(1959年?)フルーガー・メダリスト1494
直径 約82mm
スプール径 約68.5mm
スプール幅 約20mm
重さ 約163g
DT6番、WF9番(カタログ値)のラインキャパシティーです。

この年代の特徴は以下になります
ラチェットカバーとハンドルとドラッグ調整つまみがアイボリーの樹脂素材になっています。
ラチェットカバーには “Trademark, Pflueger Medalist, Made in USA”の表記。
長方形のダイアモライト ラインガード、 ラッチカバーの周りに6個のリベット。
金属製のドラッグプレート
本体フロントプレートに”Made in Akron O USA”の刻印がされていることから1959年製ではないかと推測されます。

RSRオリジナルリール

 

RSRオリジナルリール

RSR model 921製品詳細

完成品

完成画像 表面

完成画像 裏面

完成画像 裏面

 

 

 

 

 

 

RSR model 921はリールキット製品です。購入されたユーザ様に組み立てていただくことなります。(ドライバーだけで組み立てることが出来ます)

全てのパーツはRiversideRamblerが企画・デザインを行い、CADベースで設計し、自らCNC切削マシンで削り出し試作を重ねました。十分な試作の後、信頼出来る国内工場での切削加工により製品化されています。

組み立て完成時のスペック
外径:約62mm(ピラー部分を含まない)
幅:約36mm(スプール幅約20mm)
重量:137g
ラインキャパシティ:DT#4, WF#5

リールキットの部品構成:
1.BackPlate
2.FrontRing
3.Click
4.C-Spring
5.SpindleScrew
6.Spindle
7.RatchetCover

BackPlate

BackPlate

 

バックプレートは無垢の真鍮塊からマシニングセンタにより1つずつ削り出していますので高精度な仕上がりです。左右のピラーの位置は水平よりも10°上方に位置します。レイズド(飛び出し)したピラーの受け部分はピラーの直径とほぼ同じにすることですっきりした見た目を作り出しています。

 

 

FrontRing

FrontRing

 

フロントリングもバックプレートと同様、同じ工場のマシニングセンタで削り出されたものです。

 

 

 

 

Click

Click

 

クリックはスプール(糸巻き)に固定されているギアにかみ合う爪の部品です、クリックをバックプレートに留める専用部品とセットで提供されます。ステンレス製(SUS304)。

 

 

 

C-Spring

C-Spring

 

C型スプリングはリン青銅製です、切削時にバネ性を失わないようワイヤーカットで切り抜いています。バックプレートに固定するためのネジが付属します。スプリング本体を裏返すことによって右巻き、左巻きを変更することが可能です。

 

 

 

SpindleScrew

SpindleScrew

 

スピンドルスクリューはニッケルシルバー製です。スピンドルをバックプレートに固定するためのものですが、バックプレートの中心に位置しデザイン全体のバランスを取っています。

 

 

 

Spindle

Spindle

 

スピンドルはステンレス製(SUS304)です。フルーガー・メダリストのスプールに合わせた直径です。

 

 

 

 

RatchetCover

RatchetCover

 

ラチェットカバーは真鍮製です。現行のフルーガー・メダリストはプラスチック製ですので、このパーツを交換することでリール全体の印象がガラッと変わります。デザイン上大切なものです。

 

 


以下はRSR model 921を完成させるために必要なフルーガー・メダリスト1492AKの部品の一覧です。RSR model 921リールキットには含まれていませんのでご注意ください。

リールフット

RodClip

 

フルーガー・メダリスト1492AKのリールフットとネジです。

 

 

 

 

ピラー

Pillars

 

フルーガー・メダリスト1492AKのピラーとネジです。

 

 

 

 

スプール

Spool

 

フルーガー・メダリスト1492AKのスプールです。

 

 

 

 

カム

Cam

 

フルーガー・メダリスト1492AKのカム(スプール脱着用の金具)とスプリング、ラチェット・カバー固定用のネジです。

 

 

 

リールキットの組み立て方はこちらから

RSR model 922製品詳細

完成画像 表面

完成画像 表面

完成画像 裏面

完成画像 裏面

 

 

 

 

 

 

RSR model 922(921のワイドスプール版)はリールキット製品です。購入されたユーザ様に組み立てていただくことなります。(ドライバーだけで組み立てることが出来ます)

全てのパーツはRiversideRamblerが企画・デザインを行い、CADベースで設計し、自らCNC切削マシンで削り出し試作を重ねました。十分な試作の後、信頼出来る国内工場での切削加工により製品化されています。

組み立て完成時のスペック
外径:約62mm(ピラー部分を含まない)
幅:約41mm(スプール幅約25mm)
重量:148g
ラインキャパシティ:DT#5, WF#8
※RSR model 922はmodel921のスプール幅を約5mm広げたワイドスプールバージョンです。

リールキットの部品構成:
1.BackPlate
2.FrontRing
3.Click
4.C-Spring
5.SpindleScrew
6.Spindle
7.RatchetCover

BackPlate

BackPlate

 

バックプレートは無垢の真鍮塊からマシニングセンタにより1つずつ削り出していますので高精度な仕上がりです。左右のピラーの位置は水平よりも10°上方に位置します。レイズド(飛び出し)したピラーの受け部分はピラーの直径とほぼ同じにすることですっきりした見た目を作り出しています。

 

 

FrontRing

FrontRing

 

フロントリングもバックプレートと同様、同じ工場のマシニングセンタで削り出されたものです。

 

 

 

 

Click

Click

 

クリックはスプール(糸巻き)に固定されているギアにかみ合う爪の部品です、クリックをバックプレートに留める専用部品とセットで提供されます。ステンレス製(SUS304)。

 

 

 

C-Spring

C-Spring

 

C型スプリングはリン青銅製です、切削時にバネ性を失わないようワイヤーカットで切り抜いています。バックプレートに固定するためのネジが付属します。スプリング本体を裏返すことによって右巻き、左巻きを変更することが可能です。

 

 

 

SpindleScrew

SpindleScrew

 

スピンドルスクリューはニッケルシルバー製です。スピンドルをバックプレートに固定するためのものですが、バックプレートの中心に位置しデザイン全体のバランスを取っています。

 

 

 

 

spindle

spindle

 

スピンドルはステンレス製(SUS304)です。フルーガー・メダリストのスプールに合わせた直径です。

 

 

 

 

RatchetCover

RatchetCover

 

ラチェットカバーは真鍮製です。現行のフルーガー・メダリストはプラスチック製ですので、このパーツを交換することでリール全体の印象がガラッと変わります。デザイン上大切なものです。

 

 


以下はRSR model 922を完成させるために必要なフルーガー・メダリスト1492 1/2AKの部品の一覧です。RSR model 922リールキットには含まれていませんのでご注意ください。

 

RodClip

RodClip

 

フルーガー・メダリスト1492 1/2AKのリールフットとネジです。

 

 

 

 

 

Pillars

Pillars

 

フルーガー・メダリスト1492 1/2AKのピラーとネジです。

 

 

 

 

 

Spool

Spool

 

フルーガー・メダリスト1492 1/2AKのスプールです。

 

 

 

 

カム

Cam

 

フルーガー・メダリスト1492 1/2AKのカム(スプール脱着用の金具)とスプリング、ラチェット・カバー固定用のネジです。

 

 

 

リールキットの組み立て方はこちらから