Tetra Stand

RSRストーブ専用ゴトク Tetra StandはTetra Dripのデザインを発展させアルコールストーブ用に修正して出来た製品です。基本デザインをMUNIEQさんに依頼し、その後RSRストーブの機能を効果的に発揮させるためのプロトタイプテストを経て、RSR(河野辺元康)が細部のデザイン修正を行い完成いたしました。

試作品

完成品

三枚の板を斜めに組み合わせることで独特なフォルムを持ったTetraDripを一目見たときから これはRSRストーブのゴトクになりそう と感じていましたが、MUNIEQさんから基本デザインの提供を受け試作をしてみたとろRSRストーブの特徴であるトルネード燃焼が乱れがちになるのでしばらく製品化を見送っていました。

従来のRSRストーブ用ゴトクではストーブ筐体の周囲にチタンフォイルを使って円形の風洞(風防)を作りトルネード燃焼に適した空気の流れを生み出していましたが、Tetra構造ではどうしても空気の流れに乱れが生じるらしいのです。
完成品はストーブ筐体の横下にあたる部分に三角形の穴を開けることで、燃焼に必要な空気の流れを作っています。
これにより従来型のゴトクには及びませんが満足できるトルネード燃焼を得ることができるようになりました。

しかし、Tetra Standは風防兼用なため従来のゴトクにくらべセッティングが楽なことや、逆さにすることで小径のカップ(例:snow peak 450等)で使用可能になるなどメリットが多い製品です。そもそも完璧なフォルムのトルネード燃焼は風のある屋外では見ることはできませんので、フィールドでの実使用を考えるとTetra Standが今後のRSRストーブのメインゴトクになる製品だと言えます。

スペック:
一枚 縦76mm 横130mm
展開時 縦114mm 横130mm 高さ72mm
重さ 38g
材質 チタンTP340

メスティンスモールに入れるとこんな感じ

メスティンスモールを掛けるとこんな感じ

Tetra Standの購入はこちらよりお願いいたします。

アルコールストーブ用チタン風防の自作


RSRストーブセットに含まれる簡易風防は文字通り簡易なもので、風防というようりも綺麗なトルネード燃焼をアシストするための整流器としての意味合いが強いものです。しかし、本来であればクッカーの底面から数センチ上部を取り囲む風防が望ましいのは明らかです。そこで、RSRストーブの仕舞いの小ささというメリットを損なわないフル機能風防(私が自作しいつも使っているもの)について書きたいと思います。

この風防はRSRストアで販売を開始した厚さ0.1mm幅200mm 長さ500mmのチタンフォイル材を使って簡単に作ることが出来ます。
販売サイト https://store.shopping.yahoo.co.jp/rsr-store/tifoil01.html

チタンフォイル材はカッターや金切りハサミ等で切断が可能ですので、まず100mm幅に切断します。これで同じ寸法の風防を2つ作ることが出来ます。切断面は鋭利で手などを切りやすいので注意してください。できれば切断面にヤスリがけをお勧めします。

チタンフォイル材の下辺に均等に穴あけパンチで穴を開けます。
また、上辺の一部に切り欠けを作りクッカーのもち手が干渉しないようにするといいでしょう。

穴あけパンチは1穴のタイプが使いやすいと思います、100円ショップ等で購入することも可能です。

出来上がった風防は筒状に丸めてRSRストーブに差込み、その中心に燃料ボトルを入れると一切のガタつきがなく収納できます。

RSRストーブ用収納袋2にストーブ本体、風防、100ml燃料ボトル、折畳み式ゴトクを入れ込んでクッカー内に収納ができます。

クッカーはエバニューチタンウルトラライトクッカー1を使っています。
同様にロータス アルミポットに収納することも可能です。
専用収納袋のおかげでガタつきは一切ありません。
クッカー内の空いたスペースにはライターや箸、フォーク&スプーンなども収納できます。

渓泊時のクッカーセット

渓泊するときの調理・食事周りの装備も経験により自分の使いやすいセットに進化して行くものだと思います、ということで私のクッカーセットはこんな感じです。

クッカー本体は焚火缶を使うことが以前は多かったのですが、最近ではバックパックへの仕舞いの良さから専らトランギア ラージメスティンを使っています。しかし、このメスティンは通常の品ではなくNS(ノンスティック)加工されたものです。蓋の方もNS加工されていますのでフライパンとして使うことが出来ます。

参考URL http://www.kaisoku.org/mart_m/cooker/nsmt.html

クッカーを入れている袋は100ショップで購入したお弁当箱保冷ケース。メスティンで炊飯し蒸らす時に10~15分ほどこのケースに入れておくことで冷たい外気からメスティンを守り蒸らし完璧で美味しいご飯になります。

メスティンは四角いのでその中身も効率よくパッキングできるのが良いですね。

左から
CLIPPERライター:フリント式なので電子式に比べトラフルが少なく登山用ライターとして有名です。ガス充填や石交換が可能。

モンベル 野箸:パイプ状のもち手から木製の先細りした先端部が出てツイストロック式で固定が出来る箸です。
https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1124717

ユニフレーム FDスプーン&フォークセット:折りたたみ式チタン製スプーン・フォーク、スライドロック機能付き。
https://www.uniflame.co.jp/product/667842

RSR Stoveセット:トルネード燃焼で高火力なアルコールストーブとゴトクのセット。燃料ボトル込みで一人用クッカーにも仕舞えるコンパクトさを実現。スウェード調ポリエステル生地の専用巾着袋に入れることでクッカー内でのガタつきがなくなります。
https://store.shopping.yahoo.co.jp/rsr-store/st2sa.html

RSR Stove用火力調整リング:炊飯時に焦げ付かないよう火力を弱めるシマーリング
https://store.shopping.yahoo.co.jp/rsr-store/ring42.html

別冊「渓流 2017 春号」P59
https://tsuribito.co.jp/cover/archive/detail?id=4565&kind=1

VIVAHDE山のうつわ:大中小3セットの「山のうつわ」から中を外してエバニュー チタンカップ400FDをスタッキング、これが偶然にもぴったりフィッティング。冷めてしまった汁物の温めなおしやお燗など火にかけれる器が一つあると何かと便利です。
http://vivahde.com/?mode=f13

山のうつわ小の内には米一合入ります。

NSメスティンラージは焚火調理でもとても使いやすいです。
この時の料理はとっても美味しかったイワナの酢豚風。

RSR Stove 2nd model

高火力のアルコールストーブ

源流という過酷な環境で一人が一回分の食事に必要とする湯を確実に手に入れることを目指し高火力・小型・堅牢なアルコールストーブを開発しました。(開発に至った背景はこちら
結果、出来上がったのがアルミ合金削り出しのRSR Stoveです。

IMG_2455
市販アルコールストーブでは最強ランクの火力&安定性を誇ります
RSR Stoveのトルネード燃焼は赤火が殆どありません(完全燃焼に近い証拠)

トルネード

■構造 実用新案登録第3198052号(PDF) 出典:特許情報プラットフォーム全体図3D

■動作についての解説
断面図a
1.燃料投入
燃料槽にアルコール燃料が注がれると密着したカップの内側面とミドルパーツの外側面で起こる毛細管現象によりアルコール燃料が燃焼気化室下端に到達します

断面図b
2.着火
燃料槽のアルコール燃料に着火すると燃焼により筺体が暖められ燃焼気化室内のアルコール燃料が蒸発を始めアルコール蒸気が発生します

断面図c3.本燃焼
燃料気化室内のアルコール蒸気はますます膨張し燃料気化室の上部にある孔(火口)より噴出し燃焼します

断面図d4.ブローバック
燃焼により筺体の温度が上昇し燃料気化室内のアルコール蒸気の膨張圧が適正値を超えると、アルコール蒸気が還流路を通じ燃料槽に戻り再液化します。
従いまして、高火力ではありますが同じ高火力の加圧型アルコールストーブのような内圧の異常上昇による爆発の心配がありません。

■価格
・RSR Stove 2nd (ストーブ本体) 8,000円(税抜)

■製品詳細
・RSR Stove 2nd : 重量33g 大きさ/直径55mm  高さ37mm  材質/アルミ合金

Purchases from outside Japan here.

RSR Stoveオリジナル(旧版製品)についてはこちらからご覧ください

RSRストーブ用収納袋2

RSRストーブ用の収納袋です、RSRストーブ、簡易風防、折畳み式ゴトクを収納できます。スウェード調のソフトな手触りのポリエステル生地をシンプルな巾着型に仕上げています。
前バージョンのものより作りがシンプルですので安価にご提供することが出来ました、また量産が可能なため欠品によりユーザーさんにご迷惑をおかけすることがなくなると思います。

ロータス アルミポットに入れるとこのような収まりになります

ラージメスティンに入れるとこのような収まりになります

RSR チムニーストーブ(スペック)


RSR Chimneystoveは単独野営における最適な簡易カマドです。
総チタン製の本体重量は約286gと軽量でかつ、完全折畳み式で仕舞寸法はA5サイズポーチに収められるサイズとなっています。
枯れ枝を燃料にするウッドストーブは燃料を携帯する必要が無く装備を軽量化することが可能ですし、野営地環境に左右されることなく確実に焚火を熾すことが出来きます。
また本製品は二重壁方式(ダブルウォール)のため壁の間で暖められ上昇した空気が内壁上端にある穴から吹き出し二次燃焼を促しますので木質燃料を完全燃焼に導きます。
※より軽量なシングルウォールバージョンの販売も開始しました

■スペック
重量:ダブルウォールバージョン 約286g
シングルウォールバージョン 約247g
直径:155mm 高さ:225mm(組立時)
材質:チタニウム

■商品内容
・本体フレーム(A・B)
・インナーウォールロング3枚
・インナーウォールショート1枚
・アウターウォール3枚(ダブルウォールバージョンに付属)
・トップリング
・ロストル
・U形部品
・H形部品

■付属品
・ストーブから落ちる燃えカスから地面を保護するための難燃布
(カーボンフェルト)
・専用収納ポーチ

RSRチムニーストーブの購入はこちらからお願いいたします。

20170902源流野営釣行


数年ぶりに南アルプス某所にヤマトイワナを釣りに行って来ました。
同行は釣友のKさん、彼は初めてのヤマト、初めての尺イワナとの出会いを求めての釣行です。

夜通し車を走らせ目的地に繋がる広場の東屋で仮眠、日の出と共に林道ゲートまで車を走らせ、ゲートから林道を歩き出しました。
目的地の渓は山越えで7時間ほど掛かります、南ア特有の急斜面のザレ場が続く道中は過酷の一言です、UL装備とはいえ2泊分の荷物を詰めたザックが背中に重くのし掛かります。

林道を約1時間歩き登山道(?)に取り付き直登約2時間、あまりの厳しさに写真を撮ることも忘れヒーヒー言いながら登りました。普段から登山や自転車で鍛えているKさんは先行しあっという間に姿を消しています。
私も何とか原生林が続く緩い登りの尾根に着いて一休み、写真を撮る余裕も出来ました。


巨木がそびえる原生林は何もかもが大きく育つようで、ミミズもこの通り。

キノコもこの大きさ(たぶんツキヨタケ)。

ルート屈曲点でKさんと合流し簡単な昼食を摂り別尾根に入ります。
痩せ尾根で急降下と急登の連続、脚下を確かめつつ歩を進めます。

目的の渓に続く峠に到着した時点で約6時間経過。予定通り。

ここから急傾斜の礫のザレ場を下りればテン場です。

テン場適地は苔むした樹林帯端と川向こうの砂礫にあります。
今回は天気予報から降雨の可能性が低いので、フラットな砂礫のテン場を選びました。

枯れ枝を利用し農ポリタープを張り焚木を拾い集めたら今夜のメインディッシュを捕獲しに向います。


テン場から100mも行かない内に尺を筆頭に9寸以上が複数上がりあっという間に捕獲終了。
相変わらず底抜けのポテンシャルを秘めたこの渓の実力を実感。

最近の渓飯はイワナの唐揚げがお気に入りです。

理由は作るのが簡単なのにも関わらず美味しいから。
家庭では揚げ物というと面倒に思う人が多いですが、渓では油汚れが気にならないので案外簡単です。
また、トランギアメスティンTR-210(スモール)はその形状から使う油の量が少なくて済むし、鍋縁が高からず低からず、渓で揚げ物をするのに理想的だと言えます。

そして、揚げ物といっても天ぷらでは無く唐揚げにするというのがミソ。
唐揚げ粉は天ぷら粉の様に水で溶く必要も無く、ビニール袋を使って簡単にまぶすことができます。
また、調味料が入っているのでそのままでも美味しく、天ぷらのように天つゆを用意する手間もありません。
コツとしては揚げる直前に具材(イワナの三枚おろし)に粉をまぶすこと、まぶした状態で置いておくと表面に水分が染みてべったりしてしまうからです。

今回は揚げただけではなく、Kさんがどうしても酢豚風に挑戦したいというので「イワナの甘酢あんかけ」となりました。それ用に玉ねぎとピーマンとカシューナッツ(!)を用意してきたようです。
これが激的に美味い。
酒がすすむすすむ。

(快速旅団のNSメスティンが活躍)

ご飯モノは残った玉ねぎとピーマンを投入したパエリア風。

険しい道中の疲れもあって今宵は早めに就寝、ビビィに潜り込みました。

翌朝はこれも最近の定番、ヒガシマルの雑炊の素で簡単にすませ(炊飯した鍋で雑炊すると鍋がキレイになる!)早速釣りに向います。

山のうつわ で食うと雑炊も一味違う

テン場から2時間ほど竿を出さずに渓を下り、途中の難所ではロープを出しましたが、良く見れば水量が落ちているので難所では無くなっていて簡単に渡渉することができました。


(使っているバンブーロッドはEST8600m

目的の本流の合流点に着いて竿を出し、本流を少し下って探ってから、Kさんと私は時間を決めてお互い別の支流に入り釣り上がりました。

この辺りまで来るとイワナとアマゴの混生域となり、流芯にフライを流すとアマゴが釣れるようになります。
尺アマゴを期待していたのですが残念ながら出会うことは出来ませんでした。

それでもポイントごとにしっかり渓魚が入っていて午前中に軽くツ抜け。

Kさんと合流し、用意しておいた昨晩の残りご飯とイワナ中骨の唐揚げで昼食。

さぁ、ここからが本番。
交代に竿を出しテン場まで支流を詰め上がるのです。


 

結果、もう9月だというのにドライフライ最盛期並みの釣果を見ることが出来ました。
日暮れまでの時間の制約があるので丁寧に探ることはしませんでしたが、それでも尺が3本と泣き尺が2本、それ以下サイズは面倒で数えてませんがザックリと尺モノの10倍という感じでしょうか。
Kさんも尺上を2本上げて大興奮。手が震えたって(^^)
一つの釜を交代に攻めた時は合計8匹釣れました。それほど大きなポイントでも無いのにまだまだ釣れる気配があったのですが日没が近づいているので釣るのを止めたほどです。

テン場に戻ってお互いの釣果に祝杯を上げました。
私は懸案だった源流コークハイを試してみました、源流では持ち運べる荷物の量に限りがあるのでビールを大量に持ちこむことは難しく、一般的に重宝されるのはアルコール度の高いウイスキーやスピリッツです、通常は、それを水割りで飲むのです。しかし乾杯の時には炭酸のシュワシュワ感が欲しいのも事実。
そこで思いついたのが駄菓子のコーラタブレットでコークハイを再現出来ないかということ。


源流コークハイには密閉できる広口のナルゲンボトル。400mlサイズが丁度良い感じです。

メインディッシュは再びイワナ唐揚げ。それとフェンネルと岩塩でソテーしたイワナ。

翌朝は炊いてから混ぜるピラフの素。それをお弁当にしました。
往路が7時間で帰路も同等の時間が掛かります。。。。ふぅ。

(今回使用したバックパックはRSR CZ35セット

Rod Holder


CZ35にオプションのロッドフォルダーを追加した場合

ロッドフォルダー
縦:21cm 横:13cm
重量:約40g
2色展開
材質:X-Pac VX21HS ストレート・グレー
材質:X-Pac VX21S コヨーテ・ブラウン
販売価格:1,500円(税抜)

その他各オプションはこちらから
センターパック  Center Pack 7
ウェストパック Waist Pack 3

源流釣行に欠かせないパックロッドの搭載に適したロッドフォルダー、ボトルフォルダーとしても使用可能。底部には水抜き穴もある。

その他各オプションはこちらから
センターパック  Center Pack 7
ウェストパック Waist Pack 3

購入はこちらから
RSRストア

Waist Pack 3


CZ35にオプションのウェストパック3を付けた場合

オプションのWaist Pack 3はバックパック本体に取り付けてウェストベルトとして使用することや、外して単体で使用することが可能です。
単体重量:155g 容量:約3L
2色展開
材質:X-Pac VX21HS ストレート・グレー
材質:X-Pac VX21S コヨーテ・ブラウン
販売価格:6,000円(税抜)

その他各オプションはこちらから
センターパック  Center Pack 7
ロッドフォルダー Rod Holder

バックパックにベルクロで接続することでウェストベルトになり、付属の連結金具により単独で使用することもできるウェストパックです。頻繁に出し入れする釣り道具や身体から放したくない鍵、財布などを入れることに適しています。止水ジッパーを使用しているので多少の雨では中身が濡れることはありません。

その他各オプションはこちらから
センターパック  Center Pack 7
ロッドフォルダー Rod Holder

購入はこちらから
RSRストア