源流での煮炊きのために焚火は必須なのですが、野営地の状況により火熾しに手間取ることがしばしばあります、解決策として創ったのが軽量で仕舞寸法の小さな焚火台(RSR Naturestove)でした。
設計にあたり念頭に置いたことは、折り畳むとA5サイズとして売られていたポーチに収納出来ることと鍋を置いても安定した形状であるということでしたので、必然的にA5サイズの長辺を天地とした横型のウッドストーブになりました。
しかし、その後のフィールドテストを重ねるにつれ、縦型にすることで得られるチムニー効果や着火が容易というメリットの大きさを感じることが増え、多少の安定性を犠牲にしてでも縦型のストーブを創るべきではないかと思うようになりました。
そして、約二年前から縦型の折畳み式ウッドストーブの開発を始めたのです。
当初は安価なステンレスをフレーム素材とし組立方法の検討を重ねていましたが、一年後にはフルチタン製で二重壁構造により二次燃焼を可能とした現在の形になりました。
しかし、チタンは素材の価格も高く加工も難しいことから販売できる価格が予想以上に高くなってしまい中々販売にまで至りませんでした。
RSR Chimneystoveの大きな特徴の一つは二重壁構造にあります。
二重になった壁の間で暖められ上昇した空気が内壁上端にある穴から吹き出し二次燃焼を促しますので燃料を完全燃焼させることが可能です。
そしてもう一つの特徴は完全折畳み式ということです。
一般的な二重壁ウッドストーブは折り畳むことが出来ず、一回り大きい鍋の中に収納して持ち運ぶ場合が多いようですが、それですと鍋の中に食料を入れて持ち運ぶことが出来なくなってしまうので荷物の容量が増えてしまいます。ウッドストーブは燃料を現地調達出来るため荷物を減らすことが出来るというUL(ウルトラライト)思想に沿った火器のはずですが、嵩張ってしまっては魅力が半減すると思うのです。
三つ目の特徴は、本体下部に薪をいれる窓と長い薪を支えるステーがあり鍋を掛けたまま連続使用ができることです。しかもこのステーがあることで開発の当初に危惧していた重心の不安定さが解消されました。
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