1930年代後期から1940年代頃のフルーガー・メダリスト1494、ノンドラグモデル、右巻き専用
ライングルーブが見受けられます
時代の割にクリックやギアやスピンドルの摩耗はあまり無く、ガタつきもなくスムーズに回ります。実釣には何ら問題のない個体です。掃除した後に新たにグリスアップしました。
ここから下は手入れする前の状態画像です
年代物のフルーガー・メダリストはリールフットが欠けているものが多いみたいです。
この個体も例にもれず、フットが2カ所欠けています。
またハンドルノブもかなり以前に交換されているようで、木製のプアーなものが付いていました。
欠けているフットの状態
先ずは全てばらして詳細に不具合部分を確認します。
スチームでパーツを洗浄
木製のハンドルノブに交換されている、かなり細いサイズ。
ハンドルノブを交換するために軸を鋸で切断
軸の先端を切断しハンドルノブを外すとノブ受けには何やら固まったグリスと緑青のようなものが固着していた
ノブ受けをきれいに掃除
さらに凹んでいたノブ受けの形を修正
フルーガーメダリストのノブ交換パーツは米国の交換パーツメーカーOne-Pfootでも品切れ中なので、ノブを手持ちのABS樹脂から削り出し、軸留めはニッケルシルバーから削り出してワンオフ製作しました