RSR pot stand 2nd

RSR pot stand(ゴトク)が新しくなりました
以前のバージョンより高さを15mm低くすることにより仕舞寸法が小さくなりました、またトランギアTRB25にも対応させました。
rsrpot stand2nd02

RSR pot standは3つの部品からなる折り畳み式です。畳んだときの大きさは
縦82mm 横34mm 、3つ部品を重ねても10mmほどです。
重さは49g  SUS304製です。
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もちろん従来通りRSR Stoveにはジャストフィット
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RSR pot standが新しくなったのに伴い、Windscreen (簡易風防)も新しくなりました。従来ですと風防と鍋底との間に15mmの隙間が開いていましたが、今回より隙間が5mmになりました。これにより風の影響が少し低減しました。
縦49mm 横300mm 厚さ0.1mm ステンレス製
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アルコールストーブのゴトクとしてだけではなく、不整地に飲み物を置く場合の台としても使用いただけます。使用しない場合はカラビナで束ねてベルトループに吊るしておいて、草地の地面などに座ってビールを飲む場合には簡単に組み立ててドリンクスタンドとします。
※私は野外フェスで何度もビールをこぼした苦い経験があるので (^^ゞ
rsrpot stand2nd05

 

RSR Stove次期バージョンの開発状況について

開発中のRSR Stove 次期バージョン、試作品の燃焼試験の様子です。問題なく作動しているので一先ず安心しました。
次期バージョンは高出力だけではなく安定燃焼を考慮し内部構造を変更しています。構造の詳細についてはまだ発表できません。
これよりコスト計算、VEを経て量産体制(といってもたかが知れてますが)に入ります。

燃料気化室の密閉 耐熱グリスの塗布について

49RSR Stoveを効率良くご利用いただくためには、燃料気化室の密閉が必要です。
密閉が上手く行っていないと器とインナーの隙間から微量のアルコール蒸気が吹き出し火漏れがおこります。
密閉をするためにはRSR Stoveの器の縁に耐熱グリースを薄く塗布します。上記画像にあるように指先に耐熱グリースを付けて器の縁を軽くなぞって塗ってください。この際、器の内側に耐熱グリースが入り込むと異常燃焼がおこる可能性があるのでご注意ください。
グリースの量は微量で大丈夫です。
グリースを塗ったらたインナー部品をはめ込み、密着させます。グリースがはみ出したら、ティッシュや布でふき取ってください。

※現行のRSR Stove 2nd model は密閉式になりましたので上記のグリース塗布が必要ありません

アルコールストーブ用消火蓋について


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RSR Stoveの消火に使える蓋です。(φ53くらいの缶で作ったCHSタイプのアルコールストーブに対応します)
大きさ/直径59mm 高さ19mm 重さ7.5g スチール製

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このようにRSR Stoveに被せると消火ができます。アルールを無駄にせず回収することが出来るので長期間になる縦走などで効果が実感できると思います。

RSR Stove ゴトクの組立方について

gtk01予め3つあるパーツの全ての中央のヒンジを約110°ほどに開いておきます。
赤マルに囲われた下向きのスリットを使用します。

gtk02もう一つの部品を右側に置いて、ヒンジ近くにある上向きのスリットに、前述の赤マルで囲われた部分のスリットを上から差し込みます。

gtk033つ目のパーツも同じようにはめ込みます。

gtk04最後にヒンジを90°に起こせば完成です。

右左を逆に差し込んでゴトクを組み立てた場合には、RSR Stoveを収める部分の直径が微妙に小さくなってしまい、RSR Stoveが収まりませんのでご注意ください。


 

関連記事:折畳み式ゴトクのヒンジの緩み対処方

 

 

 

バイオエタノールをRSR Stoveで燃やしてみた

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アルコールストーブ自作派の巨匠JSB師のブログを読むと
エタノールというのはアルコール類の中では火力が強いらしいということがわかる。

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私がいつも使っている燃料用アルコールはケンエーの製品なのだが、ボトルに書いてある組成をみると

メタノール 77.6%
エタノール 21.4%
イソプロパノール 0.3%
というものだった

メインはメタノールなのね。

そんでメタノールって何者よ?
Wikipediaで製法を調べると

石炭ないし天然ガスの部分酸化で製造した一酸化炭素 (CO) に、酸化銅-酸化亜鉛/アルミナ複合酸化物を触媒として、50-100気圧、240-260℃で水素 (H2) を反応させる。現代の工業製法はコスト面の事情により天然ガスから製造する製法が主流である。

とある。
つまり、アルコールといっても化石燃料なのだ。

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地球温暖化とか考えると再生可能エネルギーにシフトするべきだというのが世論だろう、それには基本的に賛成だ。
でも再生可能エネルギーであるバイオエタノール(植物由来)を燃やしても二酸化炭素は出ちゃうんだよね!?
ただ植物に紐付いているから「行って来いでチャラになるよ」てな理由で何か知らんけど安心してるような気になっているのではないの?
(化石燃料だって何億年だか知らんけど滅茶苦茶長いズパンで考えると植物に紐付いているんでしょ?)
喫緊の課題である温暖化抑止の対策にしてはブレーキの効き具合が緩くないかね。

ついでにバイオエタノールについてWEBで簡単に調べると、問題が多いみたいな記載が結構目につく。

生産工程で使われる化石燃料とのエネルギー収支やコスト、原料となるトウモロコシやサトウキビ生産拡大のための森林伐採や環境汚染などなど。
その他のデメリットも散見されるけど、既存エネルギーの既得権受益者によるバイアスがかかった情報もあり私の見識では残念ながら精査できない。

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エタノールは火力が強いんだったら、いっちょバイオエタノールを試してみるか
ということで購入先を調べてみたが、小口で買えるところが案外ない。
唯一 バイオエタノール暖炉専用燃料 エコロール というのがあったのでちょっと高かったけど買ってみた。

10L。。。そんなに要らんのだけどね。

燃やしてみると
炎の上の部分が赤い。
鍋裏に薄っすら煤が着いた。
これがメタノール主体の燃料用アルコールとの違い。

400ml給湯タイムはエンケーの燃料用アルコールとほぼ一緒。 うーん、何か話が違うぞ。

そもそも、このバイオエタノール暖炉専用燃料 エコロール
ボトルには成分 エタノール、メタノール、イソプロピルアルコール、としか記載されておらず
組成比率が載ってない。

気になったので販売会社にメールしてみた
すると、すぐ回答があった

エタノール 82%
メタノール 10%
イソプロピルアルコール 1%
精製水 7%
なるほど。
水が7%も入ってるんだ。それで出力が弱まっているのかも。

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私がバイオエタノールで最も気になっていること。

それは自家生産できるのか?ということ。
(もちろんアルコールの自家生産は、現在の日本では密造になるのでやるつもりはないけど)

調べると直ぐに答えが見つかった。

簡単に言うと どぶろく作って蒸留してフィルターにかけるだけ ということらしい。

日本は化石燃料の調達を殆ど輸入に頼っている。
これが非常に気持ち悪い。

他人に急所握られているってのは本当に落ち着かなくて嫌な感じ。

シェールガスやメタンハイドレート、日本領海に埋蔵されているエネルギーが結構あるらしいけど技術革新によって乗り越えなくてはいけない問題は途方もない。一般が利用出来るようになるのはいつの事かなのか。えらい先だよね。

それに比べて燃料用のバイオエタノールを誰でも自由に自家生産できるようにするのはとても簡単なこと。
自家生産なら輸送コストの問題もないし、競ってつくるような土壌が出来れば生産効率も上がるだろう。
原材料も食糧と競合しないモノから効率よく製造されるようになるんじゃないかな。
(今でも生ごみから作ることが可能らしい)

ということで、地球温暖化対策というゆったりした理由からだけじゃなく
バイオエタノールを推進した方が良いと思ってます。

2013-11-27 17.05.25

 

火力調整リング

RSR Stoveは高火力が売りのストーブですが、炊飯するためには低火力&高燃費にも対応する必要があり、間単に追加できる火力調整パーツを作りました。

テスト結果:アルコール20ml 18分燃焼
30ml以下で1合+αのご飯を炊くことができます。

Ring : 重量4.4g 大きさ/直径59mm 高さ10mm 材質/スチール

RSR Stove β6.4

RSR Stove β6.4火力調整リング

アルコールストーブのゴトクを作った

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開発中のRSRストーブ(仮)用のゴトクを作りました。
3つのパーツを組み合わせ中心にストーブを置くことで安定します。
空缶ストーブへ汎用性を考慮しφ53、φ65のどちらでも使用できるよう
サイズ調整が可能なデザインです。
とは言えこれはファーストモデルでして、これから細部のデザインを詰めて行き
ストーブと同時に製品化する予定です。
スペック:
ジュラルミン製 15.4g(3つ合計)

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Capillary Hoop Stoveへの道2

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1号器の反省点を踏まえ早速2号器を製作しました。結果、Jet噴射までの時間7秒を達成。10秒以内という課題はクリアしました。
アルミ合金(A5052)を自宅の装備で可能な限界まで切削した結果です。
インナーを見ればわかるようにフープを縦長にすることで点火直後のバスタブ燃焼からの熱を効果的に取り込むことができました。
ただし、新たな課題もいくつか。
先ずは性能面。
給湯試験の結果、水温27度の水を4分少々で沸騰させることができたのですが、燃焼自体はいささか暴走気味、ブローバックの勢いも強くその度に炎のリフトを伴い結構な燃焼音を上げています。
当然のように燃費も悪く、20mlを5分25秒で燃やしつくす。(インナーボトムの形状により極少量になった燃料を最後まで吸い上げることが出来ず、燃焼最期はチョロチョロのバスタブ燃焼になってしまうので、実際にはもう少し早めに鎮火してしまうはず)
それと、デザインと形状について。
ギリギリまで削ったので、Jet孔周辺に歪みが出てしまった。これは加工器具と加工方法により回避可能だと思われるが、加工に特別な手間がかかるようだと生産コストに大きく影響するため再考が必要。
また、ここまで薄く切削するとせっかくのアルミ削り出しのソリッド感が失われる気がする。
個人的にはJet噴射まで10秒以上かかってしまってもアルミ削り出しの質感を大事にしたいと思っている。
スペック
高さ41mm、Jet孔0.9mm×6個、気道グルーブ12本、重さ17.8g、アウターにはφ53Red Bull缶を利用

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